「俺の空」本宮ひろしの元祖のものを読んでみた。驚くほど、女性観
が古いようでこんなんあるかなあ、と思ってしまう。それは今振り返って
みた時のガンダムも同様。さすがに大人になってから、男が書いた女と
いうものを眺めるのはだいぶ違和感がある。
それよりも女性が書いた小説の女性、がリアルさを感じさせる。女性
漫画家の描くものはそれとはまた別で創作物という感覚がある。こんな
女もいないし、男もいない。けれど、いたとしたら、こんな感じで心地
良い。あるいはとても不気味である、とかそういう感じを抱かせる。
「ミステリという勿れ」の久能整くん、あるいは菅田将暉はそういっ
た意味で友だちになりたい、いや、友だちの中の1人としてはつきあい
たいそんなキャラクターの一人ではある。ウンチクの程度はともかくと
して、その優しい目線は人として羨ましくもある。